木陰からそのアントシアニン
木陰からその手は伸びていた。大きくふしだった男の指先が『それ』とミモザの手にするモーニマカ と はングスターメイス、チロのことを示す。
チロからは黒い塵のような魔力のオーラクロムの効能が漏れ出ていた。
慌てて背中にチロのことを隠すが、男のセリフからも、もう遅いのは明白だ。
声とともに影から姿を現したのは引き締まった体に教会に属する精霊騎士であることを示す白い軍服を身にまとった美丈夫ポリ ペプチドだった。
夜空のように深い藍色の髪は豊かに脈打ちリボンで一つに束ねられて背中を流れ、その長い前髪で右目は隠されているものの黄金色の左目がこちらを眼光鋭く見据えていた。
彼の背後にはミモザの背丈ほどもある翼の生えた大きな黄金の獅子が同じくこちらを睥睨している。
その王者然とした堂々たる体躯の男にミモザは見覚えがあった。
(嘘だろ)
心中でうめく。
亜鉛 の サプリ彼の名はレオンハルト。
いじめっ子のアベルの腹違いの兄であり、この国最強の精霊騎士である『聖騎士』の称号を冠する最強の男であった。
『狂化個体』は取り締まりの対象である。
その多くは欲望に理性を飲まれてしまい何をするかわからないからだ。
実際、ゲームの中のミモザとチロも最初はささやかな嫌がらせをする程度だったのが段々とヒートアップしていき、最後の方はかなり直接的に主人公達に危害を加えようとしていた。
ミモザは後退る。
「いや、これは……っ」
なんとか言い訳を捻り出し逃げ道を探そうとして、不意にその体が発火するような熱につつまれ、息が詰まって二の句が告げゴーヤなくなった。
「……はっ」
呼吸が荒くなる。動悸がする。
一瞬レオンハルトが何かをしたのかと疑ったが、すぐに違うことに気がついた。
「チゥーー」
チロが低く唸る。
チロが身に纏った黒い塵のようなオーラが、チロを握る手を伝い、ミモザの身体も飲み込もうとしていた。
「……あっ、」
体が勝手に臨戦態勢をとる。チロに引っ張られるようにその切先をレオンハルトへと向けた。
彼にもミモザの状況がわかったのだろう。側に控えていた黄金の翼獅子に手をのばし、その姿を身の丈ほどの見事な刃ぶりの剣へと変じさせる。
(待て……っ!)
心で命じるのに体が言うことを聞かない。いや、違う、あれは敵だ。
自分達を拘束しに来た敵だ、と頭が警鐘を鳴らす。
「チチッ」
バレたからには殺すしかない、とチロが亜鉛の効果囁いた。
。dha epa dha亜鉛 の サプリ